大きさ
高さ:30cm(本体、台座含む)
素材:レジンキャスト、アクリル
制作年:2012年
エディション:無(限定1体)
龍とは何であるのか。
龍とは、もう滅んでしまったが人類の歴史が始まる頃までは存在していた巨大なワニであるとする学説があって、僕はそれをとても面白いと思った。
今まで想像上の生き物を作りたくていろいろと考えてはみたのだけど、どうも上手くいかずに断念してきたのだが、龍=ワニというアイデアに出会って僕の龍制作計画は前に動きはじめた。おりしも今年は辰年でタイミングも良いようにも思えたし。
作品を見ていただけたら分かると思うが、基本的なフォルムはワニで、先に書いたもう絶滅してしまった巨大ワニ、マチカネワニを参考にした。
このワニは口先が細長くなっていて、背中の装甲状の鱗はタイルのようになっていてあまり突起が発達していない、マチカネワニの主要な特徴をこの作品に盛り込んだ。この元になったワニを知っている人が見れば、マチカネワニだと分かるようにしたかったからだ。
とはいっても復元模型を作るわけではなく、僕が作るのはあくまで龍であるから、誇張するべきところは誇張し、省略するところは省略した。
龍を龍たらしめる一因の角については今回は抽象的なパーツをつけることにした。素体はあくまでもワニであり、後々の人々によって神格化されたことを強調したかったからだ。
だから色も自然ではあり得ない赤にして、体にその他の色や模様を盛り込んだ。
シルエットは相反する2つの形が混ざり合うことなく、共生している「二つ巴」の形を意識した。
雲の様な、珠の様な形の巴の上に浮かぶ龍の姿をした巴。
和合するけれど混じり合わず、永遠に虚と実を循環し続けるイメージである。
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